
今回は安藤駿介さんの著書「自分の怒りタイプを知ってコントロールする-はじめてのアンガーマネジメント実践ブック-」(発行:ディスカヴァー・トゥエンティワン)の書評だヨ

「怒りの癖に気付き感情をコントロールする」でお馴染みの群馬俊貴です!
- 些細なことでイライラしてしまう
- 部下のちょっとしたミスにイライラする
- 感情にまかせてすぐに怒りをぶつけてしまう

サクッと読めますので、ぜひ最後までご覧ください!
怒りのタイプと「3つの暗号」
アンガーマネジメントとは、1970年にアメリカで導入された「怒りの感情」をコントロールするためのトレーニングです。
アメリカの子供たちは、小学校へ入学する前からアンガーマネジメントの教育を始めています。
アンガーマネジメントは、日常生活ですぐにイライラしてしまう人にオススメで、自分の怒りタイプとイライラを軽減するための3つの暗号を解説していきます。
怒りのタイプ6種類
それでは怒りのタイプを6種類の性格に分けて解説していくので、「自分はどの怒りのタイプだろう」と当てはめながら読んでみてください。
また、本書ではクイックテストが付録で巻末にありますので、もっと知りたい方は実際に購入して読んでみてください。
公明正大タイプ
正義感に満ちあふれている公明正大タイプは、自分の信念に反することがあると、深く介入しようとしてイライラしてしまう癖があります。
例)電車内でマナー違反の乗客に自らが注意しないと気がすまない
改善方法は、「自分にできること」と「自分にできないこと」をしっかりと分けて、「できないことはできない」と割り切ることでイライラを軽減できます。
博学多才
知性があり優秀が故に、物事に対して白黒ハッキリさせないと気がすまなく、優柔不断な人を見るとイライラしてしまう癖があるのが博学多才タイプです。
例)レストランなどで中々メニューを決められない友人に対してイライラしてしまう
改善方法は、白か黒かではなく別視点から物事を考えてみることが大切で、「カレーライスも美味しいけどラーメンも美味しいから迷うよね」の様なグレーを認めることでイライラを軽減できます。
威風堂々タイプ
プライドが高くリーダー気質な威風堂々タイプは、常に他人からの評価に対してイライラしてしまう癖があります。
例)部下が指示した通りに動かなくて「どうして言われたとおり出来ないんだ」と叱責する
改善方法は、指示する時や指示される時に、「義務」「欲求」「権利」の以下の3つに分けて考えるとイライラが軽減されます。
- 義務…やらなければいけないこと
- 欲求…やってくれたらありがたいこと
- 権利…やってもやらなくても良いこと
外柔内剛タイプ
見た目はソフトで柔らかそうだけど心の芯はしっかりある外柔内剛タイプは、とにかく自分ルールは譲れなく、自分ルールに反する意見があるとイライラしてしまう癖があります。
例)買い物の際、普段は穏やかな妻が強い意志を持って値引き交渉をしていた
改善方法は、自分の価値観やルールにとらわれずに、「他人の価値観を受け入れてみる」という姿勢を持つことでイライラが軽減できます。
用人堅固
物事を考える慎重派の用心堅固タイプは、「〇〇さんはこういう人に違いない」というレッテルを貼ってしまい、コミュニケーションのズレにイライラしてしまう癖があります。
例)〇〇さんはいつも明るくうるさく深く物事を考えてなさそうだから関わらないでおこうと思う
改善方法は、人をよく観察して「〇〇さんは明るくて普段はうるさいけど、良い面もあるんだ」の様に、型に当てはめずにコミュニケーションをとることでイライラを軽減できます。
天真爛漫
自分の思い通りに振る舞う天真爛漫タイプは、とにかく自分の意見に従わせないと気が済まないため、自分の意見に従わない人にイライラしてしまう癖があります。
例)会議などの決め事の際に、自分の意見が通らなかった時にストレスを感じてしまう
改善方法は、自分とは違う人と深く関わることで、相手の立場にたって物事を考える力を養うことでイライラを軽減することができます。
3つの暗号
次に、学校や職場など日常生活で今すぐに実践可能な「3つの暗号」を解説します。
アンガーマネジメントの基本でもありますので、ぜひ目を通してみてください。
6秒待つ
怒りのピークは6秒程度だと言われているため、イライラした時には現場を離れて6秒間深呼吸することが大切です。
この際、イライラした時に自分を落ち着かせる言葉「どうでもいい」「自分には関係ない」などを決めておき6秒待ちながら唱えることで、衝動をコントロールすることができます。
三重線を描く
イライラした際、「許せる・まあ許せる・絶対に許せない」の三重線を頭の中に描いて割り振る手法です。
怒りの許容度を頭の中で整理することにより、思考をコントロールすることができます。
分かれ道を探す
イライラした際に「自分に変えられること」「自分には変えられないこと」の分かれ道を判断することが大切です。
例えば、旅行中で高速道路で渋滞にハマった際、「自分にはどうすることもできない」ことを受け入れて他の選択肢を探すことで行動をコントロールすることができます。
考察&感想
一般的な認識として、感情をコントロールすることは動物の本能に反するため不可能だと考えています。
本書での目的は、自分の「怒りの癖」を診断して人生をより良いものにするということであり、アンガーマネジメントを習慣化させるためには21日間のトレーニングが必要ということが分かります。
「怒りの癖」はコントロール出来るのか?
本書では、「怒りの癖」は6種類のタイプで分けることができると紹介されているが、人間の性格は遺伝と環境で決まるため、6種類ではなく十人十色の性格のため特定するのは不可能です。
実際に私も、本書内の怒りの癖にいくつか当てはまる箇所が複数存在しました。
人それぞれ無数に広がる「怒りの癖」をどの様に把握すべきかというと、イライラした瞬間の事柄をノートなどに書き留める以外には無いのだと考えます。
血液型で性格を判断する人も多いですが、人間の性格は遺伝という先天的な要因、環境という後天的な要因が組み合わさって出来るもの。
今後の課題として、血液型など型で分類するのではなく、「怒りの癖」をより具体的に表すことが必要だと感じました。
怒りのタイプが分かりやい!
本書では、性格のタイプが6種類に分けられていて、どれも分かりやすく書いてあり、読み進めていくと自分の「怒りの癖」が分かり、イライラした時の対処法などが学べます。
アンガーマネジメント21日間のトレーニングの基礎となる「3つの暗号」は、今すぐに実践可能なテクニックです。そのため、習得して意識的に心がけるだけで、普段のイライラを軽減することができます。
日常生活において、友達や家族、部下の些細なミスにイライラしてしまう方々にオススメの本で、アンガーマネジメントを早めに習得することでストレスフリーの毎日が送れます。
まとめ
怒りのタイプは以下の6種類に分かれます。
- 公明正大タイプ
- 博学多才タイプ
- 威風堂々タイプ
- 外柔内剛タイプ
- 用心堅固タイプ
- 天真爛漫タイプ
上記の6種類に自分がどこに当てはまるのか考えながら、自分の「怒りの癖」を把握しましょう。
また、本書ではアンガーマネジメントのクイックテストがついてきますので、興味がある方はぜひ実際に読んでみてください。
3つの暗号では、今すぐに使えるテクニックとして「6秒待つ・三重丸を描く・分かれ道を探す」を学ぶことができます。
最近イライラすることが多くてストレスが溜まっている方は、ぜひ手にとって読んでみてください!

最後までご覧いただき感謝です!
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