日本はいま鎖国すべき?江戸時代から学ぶ生産と消費の循環システム

Edo-Economyファイナンス
群馬俊貴

『全ての個人が個人で稼げる時代を作りたい』をモットーに情報発信中。20歳で林家一門に弟子入りし、25歳でGReeeeNやAdoの所属事務所からスカウトされる。

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日本の将来について悩んでない?

  • 国内の経済に疑問を抱いている
  • 江戸の社会について興味がある
  • 江戸の経済を学びたい

今回は、原田伊織さんの著書『日本人が知らされてこなかった「江戸」 世界が認める「徳川日本」の社会と精神』(SBクリエイティブ)で解決していきます!

今回ご紹介した書籍
  • 国内の経済が将来どうなってしまうのか不安
  • 江戸の経済はどのような仕組みだったのか知りたい
  • 江戸の社会から現代に活かせる仕組みを学びたい

3分程度でサクッと読めるので、ぜひ最後までご覧ください!

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江戸時代の循環システム

現代に存在している多くの「伝統文化」は江戸時代に完成されていて、明治政府は高度経済成長期まで江戸時代の文化や価値観を破壊し続けてきました。

私達が学校教育で学んだ、「参勤交代」や「鎖国」についても、基本的には幕府が大名を強制的に江戸へ向かわせたり、鎖国についても完全に諸外国との交易を閉ざしていたと教わったものです。

江戸時代の真実を知ることで、今やパラダイムシフト問題を抱える世界が注目する「江戸時代の仕組みと価値観」を理解することができます。

参勤交代は間違っていた

徳川幕府が行った政策として有名なのが参勤交代ですが、私達は「各地域の諸大名たちに経済的負担を強制することで反発するのを防いだ」という様に教わってきました。

しかし、これは明治政府が作り上げた誇張されすぎたイメージなのです。

まず徳川幕府は軍事政権であり、大名が行わなければならないものは、武士の仕事である「軍役」と、大名が幕府に服従することを示す「軍事儀礼」があります。

参勤交代は軍事儀礼の1例でもあり、そもそも参勤交代は徳川幕府にいい顔をしたい大名の自発的な行動から始まったのです。

参勤交代は大名が幕府に尽くしていた証であり、軍役奉公の一部であり、大名が経済的に苦しくなったのは結果論にすぎません。

鎖国は存在しない

鎖国についても、「日本は完全閉鎖して諸外国との貿易を行わなかった」と学校で習いますが、実際は密入国した宣教師も存在していて、国として完全閉鎖をしていた訳ではありません。

有名なのは長崎の出島でのみオランダと貿易ができたとされていますが、対馬藩では対馬口、薩摩藩では薩摩口、松前藩では蝦夷口など、長崎の出島以外にも特例で貿易を行うことは可能でした。

そもそも鎖国という言葉自体が江戸時代では使われておらず、鎖国という言葉は明治に入ってから言われるようになりました。

日本では「鎖国令」といったような政策は発令していないだけでなく、長崎の出島以外にも貿易ができたこと、そして国として完全閉鎖していたわけではないのが事実なのです。

江戸流SDGs

SDGsとは、持続可能な世界の目標であり、例えば「海に優しい洗剤を使う」ことで「海をキレイに保つ」という継続的に行う取り組みのことです。

江戸社会では、糞尿を循環させるシステムが完成されていて、生産と消費のサイクルは現代でも見習うべき取り組みです。

住民は、農産物を食べる消費者であると同時に、排泄する生産者でもあります。百姓は、農産物を作る生産者であると同時に、糞尿を買う消費者でもあります。

パリなどでは、糞が窓から降ってきて異臭や感染病が蔓延したの比べ、江戸では資源の循環システムが上手く機能していたのです。

江戸社会を目指すべきか?

本書では、参勤交代や鎖国は学校教育で教わった事実とは異なり、江戸社会には資源の循環システムが完成されていたと説明されていました。

たしかに、参勤交代はお金を使わせる政策だったという偏った教わり方をしましたが、果たして江戸社会を目指すべきなのか?について考察していきます。

生産と消費の循環システム

私は、江戸時代に学び、国内で生産したものを積極的に循環させていくべきだと考えています。

海外で安く仕入れたモノを国内で消費するよりも、国内で作ったモノを国内で消費した方が経済的に発展し、国民の全員が今よりも豊かになると感じたからです。

現代の日本人はとにかく安いモノが好きで、100円均一ショップ、ユニクロなど、海外の工場で安く作っているものを積極的に買っているのが現状です。

今の時代に必要なのは、国内で生産されたモノを国内で消費することで、江戸の循環システムを再現し、日本のGDPを底上げできるのではと考えました。

国産の商品を買うべき

何を基準に商品を購入するべきかというと、「自分が欲しいと感じた商品」を買うべきだと考えています。

もちろん節約自体を否定している訳ではありませんが、少しでも安い商品を買うのを目的にするのではなく、「この人たちが作ったのなら安心して買える」といったような感謝や商品のストーリーが大切になります。

私自身、様々な書籍を読んできましたが、どの書籍にも「商品の物語」や「商品の作り手の顔」などを基準に商品を購入することが推奨されていました。

いま日本に必要な政策は、江戸時代の様な生産と消費の循環システムであり、海外で安く量産された商品でなく、国内で生産された商品を国内で消費することが重要です。

まとめ

今回ご紹介した書籍
江戸の経済がわかる!

本書を読んだ感想は、かつて学校教育で習った参勤交代や鎖国の真実がわかり、改めて色んな角度から江戸時代の暮らしを学ぶべきだと感じました。

本書を読むだけで、江戸社会は生産と消費を循環させるシステムが完成されていたということが学べます。

まとめると、

  • 参勤交代は軍役のルール
  • 鎖国という言葉は存在していない
  • 江戸には循環システムが完成されていた

以上の3点を日常生活に活かして経済を好循環させていきましょう!

最後までご覧いただき感謝です!

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