
毎月、赤字で悩んでない?
- 家計簿が三日坊主で続かない
- 宅配サービスをよく利用する
- 固定費が多くて貯金ができない

今回は、横山光昭さんの著書「“一週間サイフ”で楽々お金が貯まる」(発行:プレジデント社)の書評で解決していきます!
- 家計帽が三日坊主で継続できない
- 宅配サービスを利用したり浪費が多い
- 毎月の固定費が高くてギリギリの生活

3分程度でサクッと読めるので、ぜひ最後までご覧ください!
財布を変えるだけで節約できる
多くの人の財布は、紙幣や硬化などの現金、クレジットカード、キャッシュカード、電子マネー、レシートなどが全てごちゃまぜとなって、様々な支払いを1つの財布でしている状態です。
著者である横山さんが推奨するのは、食費専用の財布「一週間サイフ」をつくることです。
一週間サイフとは、言葉の通り一週間分の食費を現金で入れて、決めた金額の範囲内で一週間をやりくりする方法であり、この方法は家計簿が続かない人でも簡単に実行できます。
食費のルール作り
家計簿を付けずに、一体どうやって家計の状況を把握すれば良いのでしょうか?
その答えは、買い物すると必ずもらえるレシートを貯めることであり、一週間サイフを作るスタート地点でもあります。
一週間サイフを作るための具体的方法は以下の通りです。
- 一週間分のレシートを貯める
- 米代は別カウント
- 発生主義で考える
1か月分のレシートが集計できたら、1週間の食費の平均を算出し、2割引いた現金を一週間サイフに入れることで、自動的に節約できるサイフができます。
一週間分のレシートを貯める
まず一週間サイフを作る前に大切なのは、現状での一週間分の食費を把握することです。
普段使っている財布で普段と同じ様に食費を支払い、食費のレシートのみ一週間サイフに入れていき、一ヶ月分のレシートから一週間の食費の平均を算出することができます。
何を食費とするかの線引は、家族や恋人と話し合うなど、家庭の状況によって変化してきますので、ぜひ本書でモデルケースを参考にしてみてください。
米代は別カウント
例えば、一週間に使える食費を5000円と定めた場合、とある週に2000円程度の米を購入してしまった場合、残りの3000円では生活できません。
米やミネラルウォーターなど、毎月必ず購入するもので大きい金額の食費は、一週間サイフの別口に入れて別カウントします。
食費と別カウントとする毎月一定額を支払うものの線引も、それぞれのご家庭で基準を定めたり、ミネラルウォーターを諦めるなど、話し合う必要があります。
発生主義で考える
節約の大原則は、クレジットカードを使わずに現金払いに徹することです。
クレジットカードで支払った文だけ、引き落とし口座に移しておくという手法もありますが、その都度計算して面倒や手間が増えてしまいます。
あくまでも、現金で性格にシンプルに節約できるシステムを作るには、現金で管理して発生主義で考えることが重要です。
家計全体を見直せる
一週間サイフで食費をコントロールデキるようになった人は、節約力と貯金力がパワーアップしているため、通信費、衣服費、娯楽費、交際費、保険料などを見直すことができます。
家計全体を見直すためには、固定費と流動費の割合がすごく重要です。
- 固定費…1ヶ月に一定額かかる費用で、家賃、通信費、生命保険、ローンの返済額、車の保険など
- 流動費…1ヶ月に増減する費用で、食費、水道光熱費、ガソリン代、日用品、交通費など
なぜ、固定費と流動費を分けて考えた方が良いかというと、著者は数々の家計の悩みを解決してきたスペシャリストであり、1万人以上の調査結果があるからです。
黒字家計500件、赤字家計500件のデータをもとに、手取り月収のうち固定費、流動費、貯金の割合を調査しました。
黒字家計
- 固定費…40%〜50%
- 流動費…30%〜40%
- 貯 金…30%〜10%
手取り20万円で当てはめた場合、固定費が9万円前後、流動費が7万円前後となり、毎月コンスタントに4万円前後も貯金に充てることができます。
赤字家計
- 固定費…65%
- 流動費…45%
- 貯 金…0%
黒字家計と比べて、固定費が25%〜15%、流動費が15%〜5%も高く、手取り20万円の場合10%の2万円も赤字となり、毎月の赤字をボーナスで補填している状態です。
改善するためには、スマホを格安SIMに変えたり、貯蓄性の生命保険を見直したり、もっと安い家賃の物件に引っ越したり、固定費を大幅に見直す必要があります。
考察&感想
本書の目的は、食費専用の「一週間サイフ」で家計全体を見直して、「使う・貯める・増やす」3つの口座に分けて貯金生活を楽しむことです。
実際に読んだ結果、1か月分の食費を把握して1週間分の食費の基準を設定した後、2割少ない現金で1週間をやりくりする「一週間サイフ」の方法が学べました。
節約と健康のどちらを優先すべき?
本書では、本来の食費から2割減で食費をやりくりすると説明されていましたが、健康に重きを置いた場合には節約を諦めるべきなのか疑問に感じました。
例えば、健康を意識した場合にビタミン類を積極的に摂取しなければならないため、キウイを毎日必ず1つは食べたかったり、ナッツを毎日1袋は食べたい場合、一週間分は買わなければなりません。
本書で説明されている「米代」と同じ様に別カウントとしてしまうと、今度は固定費が増えてしまいますが、赤字家計を改善するためには固定費を減らさなければなりません。
今後の課題として、節約して不健康になってしまったら元も子もないため、健康が最大の資本である様に、一週間サイフのシステムの中に「健康のための口座」も必要だと感じました。
生活習慣を変えるキッカケになる!
本書を読んで印象に残った点として、一週間サイフは家計を見直すために最適なシステムであると感じました。
特に、家計簿が三日坊主で続かなかったり、毎月赤字の人にとっては生活習慣を変えるキッカケにもなる書籍です。
本書では、家計のタイプごとにモデルケースと共に説明されているため、自分の家計に近くすぐに実践できる方法がわかりやすく述べられています。
家計簿が続かなくて家計管理が苦手だけど、食費や固定費を見直して、少しでも貯金できるようになりたい方に大変おすすめの書籍です。
まとめ
家計簿が続かないけど赤字を改善したい場合には、「一週間サイフ」で食費を2割節約する方法がおすすめです。
一週間サイフとは、一週間分の食費を現金で入れて、決めた予算の範囲内でやりくりを行う、自然と節約ができるシステムです。
- 1ヶ月のレシートを貯めて食費の基準を定める
- 米代は別カウント
- 現金で発生主義を意識する
上記の3点を実践することで、1ヶ月の食費を大幅に削減することができるだけでなく、一週間サイフを実践することにより家計全体を見直す力も養われます。
一週間サイフについてもっと詳しく知りたい方は、ぜひ本書を手にとって熟読してみてください!

最後までご覧いただき感謝です!
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