
今回は、烏賀陽正弘さんの著書「日本人の七不思議(発行:論創社)」の書評だヨ

「日本の美的感覚を改善しグローバル化に対応していこう」でお馴染みの群馬俊貴です!
- 本当はお金を稼ぎたい
- 自分の意見をハッキリ言いたい
- 断る時に遠回りな言い方になってしまう

さらに詳しく知りたい人はサクッと読めるので、是非とも最後までごらんくださいっ!
外国人に質問された日本人の短所
著者が外国を100カ国超の国々を渡り歩いた上で、外国人からよく質問された「日本人の短所」があったそうです。
- ①お金が悪いモノだと思っている
- ②議論が嫌いで意見を言わない
- ③断るのが下手で遠回しに断る
当本では、「日本人の七不思議」というタイトルの通り、日本人の短所が7つ書かれていますが、今回は上記の3点をピックアップして説明していきます。
お金は悪いモノである
日本人は、お金の話となると「みっともない」といった感情から、お金は悪いモノと決めつけている人が多く、「このプレゼントいくら?」などお金の話はタブーとされています。
例えば、ビジネスマンが商談するシーンで相手の装身具の価格を聞く場合、日本だと相手のご機嫌をとることでスムーズな取引をする目的で価格を質問します。
アメリカ人は、どんな相手でも「How much?」と必ず質問し、価格によって企業の規模や社員の地位を判断するのが普通です。
もしも日本で「その時計いくらですか?」と質問して思ったよりも低い価格だった場合、ほぼ確実に取引が成立することはありません。
議論が嫌い
日本人は、議論が苦手で、相手の意見をハッキリと否定することを避けます。
日本の有名な番組で「朝まで生テレビ!」という討論番組がありますが、多くの出演者は相手の意見をハッキリと否定せず、1人1人がまるで独演会のように自分の言いたいことだけ話します。
日本人が相手の意見を否定しない理由は、「ここがおかしいじゃないか」と相手の意見を否定すると、自分に跳ね返ってきてしまうからです。
アメリカでは、相手の意見を聞いた上で、賛成できる点と否定する点を明確に相手へ伝えて、会話のキャッチボールをしながら議論します。
遠回しに断る
日本人は、直接的な表現で断るのが非常に苦手な民族性があり、スーパーだけ見ても「大丈夫です」と遠回しに断る人が圧倒的に多いです。
また、日本人のビジネスシーンで「それは難しいですね」「考えておきます」などと断り文句がありますが、アメリカ人は理解できず前向きな意見として解釈してしまいます。
アメリカでは、できないことはハッキリ「NO」と言い、「YES」という言葉には重みがあることから、まずは一旦「NO」と断ります。
なぜハッキリ断れるかというと、「NO」は「YES」に変えられるが、「YES」は「NO」に変えられないからです。
感想&考察
日本人は基本的に「素直ではない」という性質があり、本当は「お金持ちになりたい」「高級なレストランに行きたい」と思っているにも関わらず、お金儲け=悪だと決めつける人が多いと考えています。
なぜ日本人は、「お金、議論、断り方」の3点が嫌いなのか、下記の通りにまとめました。
- 素直でないから
- 謙虚のルール化
- 相手の気持ちを優先
日本人は素直でない
日本人は、自分の欲望に対して消極的な方が多い印象があります。
例えば、「将来は芸能人になりたい」「大富豪になって高級な家に住みたい」などの夢を持っても、自分には無理だと決めつけて諦めてしまいます。
まずは、自分の夢を認めて欲望に対して素直になり、天井に目標を貼っておくくらいが丁度良いと思いました。
謙虚のルール化
日本の企業の多くは、「謙虚=礼儀が良い」という異世界の様なルールが存在します。
目上の人より高価な装身具を身に着けてはダメだったり、部下は上司を立てなければいけないだとか、間違ったルールを当たり前の様に国民が受け入れていることが問題です。
改善するには、自分と反対意見でも受け入れる寛容さと、古き悪き日本の上下関係のシステムを無くしていかなければなりません。
相手の気持ちを優先
日本では、学校教育で「相手の気持ちを考えましょう」と言われ続けて育った方が大半です。
言葉の単語1つ1つをとっても「この言葉は相手にどう思われるかな」といった様に、相手をできるだけ不快にさせないように常に気を張っています。
もちろん、日本人の長所でもありますが、発言について考えすぎてしまうため、人間関係で精神的に参ってしまう方も多いです。
アメリカの様に、少しだけでも肩の力を抜いて、自分が発言したいことを自由に発言できる様に心がけてみてください。
まとめ
日本人の短所は「お金・議論・断り方」が苦手で、共通しているのは「相手に気を使いすぎてしまっている」ということです。
私が考える理由は以下の通りです。
- 素直でない
- 謙虚=礼儀が良い
- 相手を優先
日本人の長所でもある「相手への思いやり」は、相手にとっては良いかもしれませんが、過剰な気使いは自分を苦しめることになります。
相手に気を使いすぎて気疲れしている方は、人と接する際に、いつもより少しだけ方の力を落としてみてください。

最後までご覧いただき感謝です!
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