
今回は、伊藤守さんの著書「3分間コーチ(発行:ディスカヴァー・トゥエンティワン)」の書評だヨ

「楽しい会話で自発性を引き出す3分間コーチ」でお馴染みの群馬俊貴です!
- 部下の育成・業務管理に悩んでいる
- 部下とのコミュニケーションが苦手である
- マネジメントについて学びたい

サクッと読めますので、ぜひ最後までご覧ください!
「3分間コーチ」場面と話すテーマ
3分間コーチとは、部下と1回に3分ほどコミュニケーションをとる、今すぐに取り入れる事ができるマネジメント手法です。
3分間コーチを実践する上で、最優先しなければいけない2つの時間は以下の通りです。
- 部下について考える時間
- 部下と的を絞った短い会話をする時間
上記の2点を大前提とした上で、部下がコーチを求める場面と、具体的な話すテーマを解説していきます。
コーチを求める場面
- 仕事の開始時
- 仕事の途中段階
- 仕事が終了して次の仕事へ移行する際
仕事の開始時では、主に昇進後やプレゼンテーションの直前など、上司からの助言を求めいる時がベストタイミングとなります。
仕事の途中段階では、上司に仕事内容の確認を求めた際や、スケジュールを組んだりなど、仕事中に悩んだ時を見計らってコーチングするのがベストタイミングです。
また、仕事が終了して次の仕事を始めるまでの間も重要なコーチングの場面となります。
具体的な話すテーマ
- 未来を見せる
- 質問を共有する
- 目標を設定する
- リソースを最大化
コーチングに重要なのは、上司の一方的なイメージを押し付けるのではなく、部下と一緒に望遠鏡で未来を覗き込むイメージでビジョンメーキングして、常に会話しながら一緒に未来を想像します。
決して答えを強要せず1人1人が自由に考える環境を作るために、まずは質問共有を行い、1人1人個人の目標設定する事が大切です。
コーチング最大の目的は、会社としての売上を上げることではなく、個人のスキルを伸ばしてリソースを最大化し、個人のリソースをチームで活かすことです。
考察&感想
本書の目的は、プレイングマネジャーは部下が自発的に行動できる様に3分間のコミュニケーション。
実際に読んでみた結果、プレイングマネジャーに必要なのは、個人の目標を達成するためのサポートをして個人のリソースを使って会社で活躍してもらうということが分かりました。
部下をライバル視する管理職
仮説として考えたのは、「プレイングマネジャーは部下よりも高い能力を求められていて、優秀な部下を敵視しているからコミュニケーションが下手である」ということです。
理由は、プレイングマネジャーは部下と同じくチーム全体としての成果を求められているため、数字が悪ければ上司からは注意されて部下からの信頼を失い、自分に余裕が無くなってしまうからです。
「部下に追い抜かされたらどうしよう」という不安も相まって、チームの売上に貢献している優秀な部下とのコミュケーションを悪化させ、イエスマンばかりを周りに配置してしまいます。
改善方法は、本書で説明されている通り、部下と一緒に目標を定めて未来を想像し、個人のリソースを高めるサポートをし続けることにより、チーム全体としての成果をだすことが重要です。
部下のリソースを使いこなす力
印象に残った点は、個人のリソースについてリフティングで例えられていて、「個人のリフティングのスキルを高めてどうチームに活かすのか」の様に分かりやすく説明されていたところです。
不満点としては、多くのプレイングマネジャーは上層部から無理難題を押し付けられている環境ではない前提で説明されていて、世の中の管理職の方の悩みも解消できればなお良い書籍だと感じました。
まとめ
3分間コーチとは、1日に3分間のコミュニケーションで、部下のリソースを最大化することであり、プレイングマネジャーとして日々の数字に追われている人は読むべき本です。
3分間コーチは、「仕事の開始時、仕事の途中段階、仕事が終了して次の仕事に移行する時」に、以下のテーマでコミュニケーションをとる事が大切です。
- 未来を見せる
- 質問を共有する
- 目標を設定する
- リソースを最大化
部下とのコミュニケーションが上手くいかない管理職の方におすすめの本ですので、ぜひ読んでコーチングスキルを高めて成果を出していきましょう!

最後までご覧いただき感謝です!
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