「落語家の弟子といえば掃除」でお馴染みの群馬俊貴です!
今回のテーマは「落語家見習い弟子で大変なこと5選」だヨ
落語家の見習い弟子といえば、師匠の身の回りのお世話をしたり、落語や着物の畳み方など落語家に必要な基本的なスキルを覚えたりと大変なイメージをお持ちの方が多いです。
将来的に落語家への弟子入りを目指している方の中には、いざ弟子入りした際に不安になってしまい諦めたくなる時が訪れます。
落語家の弟子入りについて悩んでませんか?「将来落語家への弟子入りを考えていてどんな修行するのか不安。大変なことを予め知っておきたい。落語家に少し興味があり弟子がどのような修行しているか知りたい。」
修行自体は簡単だけど、独自のルールに慣れるのが大変です!
落語家の弟子といえば常に師匠と行動をともにして、厳しい修行を乗り越えないと一人前になれないという漠然としたイメージを持たれる方が多いです。
落語家の弟子としての修行のメインは、落語、着物のたたみ方、太鼓のたたき方ですが、それ以外の古き日本のルールがいまだに存在しているため、上下関係などに慣れていない方には苦しく感じてしまうかもしれません。
実際に落語家の見習い弟子を体験した視点から、落語家の弟子となった場合に何が起きるのか、私が実際に落語家の弟子として体験したエピソードを交えて具体的に説明していきます。
詳しくはスクロール!
落語家の弟子で大変なこと5選
落語家の見習い弟子で大変なことは以下の通りです。
基本的な稽古に加えて、師匠の自宅の掃除や身の回りのお世話、師匠や兄弟子の現場へ同行、上下関係などが主な大変なこととなります。
個人的に1番きつかったことは、師匠と兄弟子の一門全員ですき焼きを食べた時に、どれから手を付けていいか分からなくて、常に師匠から注意を受けたことです。
落語家の弟子になる方法はこちらの記事をご覧ください
師匠の身の回りのお世話
落語家の弟子は、尊敬する師匠に無償でご教授いただくわけですので、それなりに働かなければなりません。
その代表となる仕事が、付き人として師匠の身の回りのお世話をすることです。
例えば、師匠がお茶を飲みたいであろうタイミングを事前に察知して、言われる前にお茶を出したり、ラーメン屋に行ったときには、すぐさま水を用意したりなど、気が利きすぎる部下の様な仕事をこなす必要があります。
今まで、あまり気を使わない方の場合は、とても苦痛に感じますし私もその1人でした。
落語家を目指そうとしている方は、日頃から気が利く行動を身に着けておくことをおすすめします。
掃除や買い出しなどの雑用
師匠宅の掃除や、夕飯の買い出しなどの雑用も弟子の大事な仕事の1つです。
住み込みの弟子であれば掃除で1日が始まりますし、私のように通い弟子であれば師匠宅へ到着したら掃除から始まります。
掃除は修行の一貫のため、雑巾がけやほうきを使用した古典的なものになります。そのため、師匠や御上さんが大切にしている私物を壊さぬようにというプレッシャーに押しつぶされます。
師匠に御上さんやお子さんがいらっしゃる場合には、買い出しもしなければなりません。
夕飯の買い出しや、ちょっとしたお使いは弟子の仕事ですし、普段買い物なれしていない方にとってはハードルが高いです。
御上さん愛用の洗剤であったり、師匠の好物も把握しなければなりませんし、入門する一門によりますがこれがきっかけで怒られることもあります。
落語や太鼓、着物のたたみ方の稽古
落語家の弟子のメインと言っても過言ではありませんが、落語などの芸事を覚えるのは意外と大変です。
落語に関しては、もともと落語を演じたくて弟子入りしているわけですので苦痛ではありませんが、落語家の弟子が覚えるのは落語だけではありません。
寄席では必須となる太鼓の練習や、着物の畳み方を覚えるのが最も大変です。
前座として寄席に通うようになれば、出演する先輩方の着物を畳んだり、太鼓を演奏することは絶対に避けては通れません。
そのため、着物の畳み方で躓いてしまえば、落語家として一人前になることすら出来ないということになります。
先輩方との上下関係
落語の世界はコテコテの縦社会で上下関係にとても厳しい世界となります。
学生時代の部活動とは比にならないレベルで厳しいため、生半可な気持ちで入門してしまうとあまりの上限関係にストレスが溜まり辞めてしまう原因になります。
この体験談からもお分かりの通り、普通の日常生活ではありえない上下関係が落語界には根強く定着しています。
入門した一門のルールは絶対的
入門した一門のルールは絶対であり逆らうことは辞めることを意味します。
例え、白い物でも師匠が黒と言えば黒と答えなければいけませんし、その逆も同じです。
つまり、自分の意見を捨てて、師匠の考え方そのものを自分自身に反映できる方でないとストレスになりやすく辞める原因になります。
反論することは許されませんし、師匠も無償で弟子にしている状態なので去る者は追わないスタイルです。
落語家の弟子というのは、雇われているわけではありませんし無償で教えてもらう立場ですので、辞めるからと言って引き止められないので続けるのも辞めるのも自分次第となります。
この体験談の様に、いくら坊主にしたくなくても師匠が坊主と言えば坊主にしなければなりませんし、絶対的に従わなければ落語家の弟子にすらなることは出来ません。
まとめ
落語家の弟子で大変なこと5選というテーマで体験談を交えて説明してきましたが、いかがでしたでしょうか。
落語家を目指すことは、大きな決意であり大きな不安もかかえると思いますが、私の記事をみて少しでも皆さんのお役に立つことが出来ていたら嬉しい限りです。
将来的に、弟子入りした後のことに備えて準備をしておくのは大変おすすめ出来ますし、過去の自分にもそう言いたい気分です。
事前に起こりうることを知っていれば、それに備えて準備をすることは出来ます。
掃除が苦手であれば日頃から掃除をしてみたり、先輩に敬意を持って接したり、着物の畳み方を今から予習しておいたり、出来ることはいくらでもあります。
現在はインターネットで調べれば何でも知ることが出来ますので、もし落語家を目指そうと本気で考えているのであれば、事前に準備をすることがとても重要になります。
落語家を目指している皆さん、日本の大事な伝統芸能で活躍できることを心より応援しています。
最後までご覧いただき感謝です!
コメント