こんにちは!群馬俊貴です!
落語家へ弟子入りしたい方々へ朗報です。
落語家へ弟子入りする方法は、いくつかありますがどれが自分に合った方法なのか分からない方もいらっしゃると思います。
そこで、落語家見習いの経験がある私の意見を言わせていただきますと、「熱意」さえあればどのような方法でも弟子入りすることが出来ます。
熱意があればと言っても一体どうすればいいのか記事に書いていきます。
「熱意」があれば弟子入りは可能
「熱意」と聞くと、ドラマなどのイメージで土下座をして弟子入りするイメージがあると思いますが、土下座などで形として表すのは誠意であって熱意ではないと私は考えます。
「誠意」と「熱意」は一見似ていますがまったく別の意味を持つと思います。
いくら土下座で誠意を見せたところで、「本当に弟子になりたいのか」「どうして自分のところに来たのか」などの疑問に答えることはできません。土下座は誰でも出来てしまいますし、そこに目がいってしまっては物事の本質が見えないからです。
弟子入りする上で大切なのは「誠意」ではなく「熱意」を伝えることを意識してください。
弟子入り志願エピソード
「熱意」とは、先程も似たようなことを書きましたが「なぜ弟子になりたいのか」「なぜ落語をやりたいのか」ここを明確にするだけでも、熱意が現れてきます。その理由は至って単純なものでも熱意として現れますし、変に理由についてダラダラと説明するよりかは、シンプルな方が理解されやすいです。
私が弟子入り志願した時に話した内容は以下になります。
友達の漫才を見に行ったら自分もお笑いをやりたくなりました。そこで就職に悩んでいる最中に師匠の落語を見た結果、人生で1番面白くて就職の悩みがどうでも良くなるくらいに師匠に弟子入りしたくなりました。
お恥ずかしいですがこのようなことを行った記憶があります。
私の同級生で某芸能プロダクション所属のお笑い芸人がいるのですが、同級生ということもありお笑いライブによく見に行っていました。最初は観客のつもりで通っていたのですが、複数回見に行っているうちに自分がお笑いをやりたくなってしまったのです。
元々私はお笑いが好きでスピーチのときなどは笑いを盛り込んだりというのが好きでしたので人前に出るという事自体は苦ではありませんでした。お笑いがやりたいけど、相方もいなければ協調性もない私にとって漫才という形では実現は出来ません。
そのような感情と就職の悩みというタイミングが合わさり、落語を見たことによって弟子入り志願できたのかなと思っています。
この経験からもわかるように、弟子入りするのには理由が必ず存在します。そこをあやふやにしたまま志願してしまうと、門前払いされてしまったり断られたりしてしまいますので、理由は明確にしましょう。
「なぜ師匠を選んだのか」「なぜ落語家になりたいのか」この2つはしっかりと理由を明確にしたうえで、師匠にしっかり伝えられるかが、とても重要になります。
代表的な弟子入り方法
寄席に出待ちで直談判
弟子入り志願といえば直談判といってもいいほど、オーソドックスな方法となります。
この方法の良いことは、とりあえず半強制的に話を聞いてもらえるということです。そこで師匠自身の気を引く魅力があれば、即決で弟子にしてもらえます。その場で弟子にしてもらえなくても、電話番号と住所を渡すことによって、後日電話がかかって入門を許可されるかもしれません。
実際に私は、専門学校の授業中に師匠から電話がかかってきて入門を許可されました。この体験から、直談判する時は簡易的な名刺を常備しておくことをオススメします。
知り合いのコネクション
落語業界では有名な弟子入り方法となります。落語家の子供は落語家を目指す場合も多く、その場合は実父が師匠になるのではなく、師匠の仲のいい知り合いの師匠へ弟子入りさせる場合が多いです。
私が落語家見習いの経験をして、実際に見てきた中では、結構この方法で入門する弟子はいますし、こちらのほうが正式な入門方法のような気もしてきます。
知り合いの場合も同じで、意外と知り合いをたどっていけば落語家の知り合いがいるかもしれないので、この可能性も捨てずにチャンスを見つけていきましょう。
手紙を送る
こちらはアウトローな方法にはなってしまいますが、直談判がどうしても出来ないけど弟子入りしたい場合にはオススメ出来ます。ただ1つ、デメリットがあります。
手紙だと顔も声も表情もないので、結果的に「得体の知れない人からの手紙」ということになってしまいます。なにより、手紙の場合は一方通行になってしまい断りやすいです。
その分メリットもあり、文章にこだわったり思いを完結に面白く仕上げることが出来るので、どうしても伝えたいことを正確に伝えることが出来るのがメリットです。
ただし、手紙の場合はダメでもともとという気持ちで送りましょう。
落語会の打ち上げに参加
こちらは例外の方法になります。この方法で弟子入りするのは、月日をかけて関係を構築することからスタートしなければなりません。
落語会には欠かさず毎回観覧し、必ず打ち上げには参加し師匠とのコミュニケーションをとり、関係を構築した後に弟子入り志願を打ち明ける流れになります。
この方法は先程もいいましたが、月日がかかる上に必ず弟子になれるかどうかも確信は持てないので、もしかすると失敗に終わってしまうというリスクもあります。
ただし、「弟子になれたらいいな〜」くらいの気持ちであれば、こういった方法を試しつつ様子を見ながら、弟子入り志願を出来る時にするということが出来ます。
この方法は学生にオススメで、在学中に落語会へ通い詰めて、打ち上げで師匠とコミュニケーションをとり、就職のタイミングで弟子入り志願するといったように活用することも出来ます。
自分に合った方法を試してください!
「熱意」があれば弟子入り出来る!
いかがでしたか?
落語家への弟子入りと聞くと、お硬い武士の世界のような難しいイメージがありますが、意外とそうでもありません。
師匠も芸を極めた人間かも知れませんが、結局は私達と同じ人間なので、熱意を持って説明をすれば理解してくれますし、協力してくれます。
自分から無理だと決めつけずに、緩い感じで考えても全然有りだと思いますので、積極的に直談判していくことがオススメです。
自分の気持を明確に熱意として表し正確に伝えることが大切です。
将来の落語家の皆様、落語家として舞台に立つ(落語だから座る?)ことを心より願っています。
最後までご覧いただき、ありがとうございました!
コメント