こんにちは、群馬俊貴です!
今回は楽曲制作について記事を書いていきます!
皆さんは、楽曲制作していく中でオリジナリティーを追求していますか。
Twitterでは「オリジナル曲」というハッシュタグが付いてしまうくらいに、オリジナリティーこそ芸術であると考えている方も多いのではないでしょうか。
しかし、私はオリジナル曲であるからこそオリジナリティーは必要無く、過去の楽曲を模倣することこそが芸術であり創造することだと思っています。その理由を記事として書いていきます。
「すべての芸術は模倣から出発する」
私が好きな言葉の中に「すべての芸術は模倣から出発する」という言葉があります。
この言葉は、池田満寿夫さんによる「模倣と創造 : 偏見のなかの日本現代美術」に書いてある一文です。
「すべての創造は模倣から出発する。そして創造が真の意味の創造であるためには、その創造のための模倣が、創造的模倣でなければならない。もっと簡単に説明すれば、芸術家の盗み方に創造の秘訣、あるいは独創性が隠されているのである。」(p.40)
池田満寿夫『模倣と創造 : 偏見のなかの日本現代美術』中央公論社, 1969 (中公新書 ; 197)
後半で簡単に説明してくれてますが、なにやら難しい一文なので私がより簡単に説明します。
マネしろ!
4文字に収まっちゃいました・・・。
要するに、オリジナリティーを作る最初の段階では模倣からヒントやアイデアを学んで、自分の知識として蓄えようということです。
たしかに、最初の段階では右も左も分からなくてルールすら分かりません。ルールを覚えてしまうとオリジナリティーが無くなってしまうと思われる方も多くいらっしゃると思いますが、サッカーで例えて説明していきます。
ここでいうルールとはフィールドでフィールド内では何をしてもいいかと思いますが、フィールド自体が無ければサッカーというスポーツが成り立ちません。
フィールドの中でプレイすることにより独創性が生まれるのであり、基礎知識がないとルールを破ることさえも出来なくなってしまいます。ルールを破ることも大切だと思いますが、フィールドという土台を作るためにも、模倣することで基礎知識や創造のヒントを得ることは重要になります。
模倣とパクリは全くの別物です
模倣というと、パクリを肯定していると勘違いしてしまって良いイメージが持てない方もいらっしゃると思います。模倣とパクリというのは全く意味が違ってきますし、辞書で調べても一目瞭然です。
またもやサッカーで例えますので、まずはサッカーのルールから見ていきます。
サッカー(米: soccer、英: football)は、丸い球体を用いて1チームが11人の計2チームの間で行われるスポーツ競技の一つである。 … 他のフットボールコードと比較して、手の使用が極端に制限されるという特徴がある。 蹴球とも言う。
引用元:Wikipedia
皆さんご存知のルールかと思います。
ではサッカーの様なフィールドスポーツを新しく作りたい場合、模倣とパクリではどれくらい違うのか説明していきます。
サッカーの模倣はフットサル
フットサルは、サッカーのミニマム化しただけというイメージですが、実際のルールを確認してみると意外と細かい点で違ってきます。
ゴールキーパーへのバックパスの反則ルールが微妙に違っていたり、4秒ルールが存在したりなど意外と同じようで同じではないオリジナリティーを感じることが出来ます。この点からサッカーと比べたら少なくとも全く同じではない別物だということになります。
そのため、サッカーよりもフットサルが好きな方もいらっしゃいますし、サッカーが好きな人、どちらも好きな方も存在します。フットサルは、1つのスポーツとして認識されている証明だと思います。
つまり模倣とは、似ているけど全く同じでは無いため全くの別物であるということです。
サッカーのパクリはサッカー
ではサッカーのパクリとは何なのかというと、それはサッカーでしか無いということです。
ただし、現在の風習として、少しでも似ていると「パクリだパクリだ!」と騒がれて炎上してしまいます。ただし、フットサルはパクリではなく1つのオリジナリティーあふれるスポーツなので、パクリでも何でも無く似ているというだけです。
サッカーのパクリは、サッカーと全く同じフィールドやボール、ルールなのに全く新しく発明したスポーツだと偽ることです。つまり盗作ということです。
模倣の場合、アイデアやヒントという知識を盗むのに対して、パクリの場合はそのまままるごと盗んであたかも自身の作品のように発表することです。
つまりパクリとは、既に存在するものと全く同じものを発表する盗作であるということです。
楽曲制作で模倣する方法
では楽曲制作を行う上で、どのように模倣をして取り入れていくのかを説明していきます。
まず、模倣しやすい場所から説明すると、曲調など曲全体のイメージを決める場合やドラムやベースなど楽器のパターンを参考にする場合があります。
例えば、明るいポジティブな曲が作りたい場合に大塚愛の「さくらんぼ」みたいな曲をイメージすることは凄く重要です。有名な楽曲を例に出すこの方法は、レコード会社の会議では当たり前のように使われています。
既に存在する楽曲をイメージすることで、完成した時と想像した時の差を縮めることが出来ますし、なによりイメージしやすいというのは制作する前段階として大切になってくるポイントでもあります。っ
ドラムやベースなどのリズムパターンを模倣するのもオススメで、自分の知識では思いつきもしなかったベースラインが見えてきたりなど、今後の知識として学ぶことが出来ます。そういった知識を増やして自分自身を成長させていくという面において、有名な曲のイメージやドラムパターンなどの楽曲制作におけるアイデアやヒントを模倣することは物凄く重要になります。
模倣で知識を増やしながら楽曲制作していきましょう!
いかがでしたか。
模倣とパクリは全くの別物であるというのと、楽曲制作において模倣は無料で学んで知識を増やしていけるというメリットしかありません。いままで模倣をパクリと勘違いしていたとしたら、大きな勘違いですので、過去の有名な曲は参考書として模倣し続けて自分が作る楽曲のオリジナリティーを高めていきましょう。
全ての創造は模倣から出発します。もし、模倣をしていないとしたら出発すら出来ていないということになってしまいます。乗り遅れる前に、今からでも模倣をしていきましょう!
最後までご覧いただき、ありがとうございました。