「今が楽しければ良い」でお馴染みの群馬俊貴です!
今回のテーマは「目先の利益にとらわれる時間的選考の心理現象」だヨ
「今すぐに100万円がもらえる」と「1年間我慢すれば200万円がもらえる」とした場合、多くの方は前者の今すぐ100万円をもらう選択をしてしまいます。
この様に、将来的なメリットよりも目先の利益を優先してしまう事を「時間的選考」と言います。
目先の利益を優先して悩んでいませんか?「目先の利益を優先して自分の価値を下げてしまう。目先の利益ばかりに目が眩んでしまう。今が楽しければ良いと散財してしまう。」
目先の利益ばかり優先していれば、毎月の給料も使い切るか赤字になってしまいますし、見栄を張るために高級ブランド品などを購入すれば大きな出費となります。
将来的に考えれば必要の無いものでも、「高級料理を食べたい。皆から羨ましがられたい。」と言ったように、目先の利益を優先してしまうと反対に自分の価値を下げる事にも繋がります。
しかし、目先の利益を優先してしまうのは、人間が元々持っている「時間的選考」という心理現象が原因でもあります。
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「時間的選考」は目先の利益を過大評価する
時間的選考とは、将来的に得られるメリットが大きかったとしても、目先の小さな利益を過大評価して優先してしまう事です。
目先の利益を過大評価してしまう事を「現在バイアス」と言います。
時間的選考を分かりやすく例に表すと
学校から帰宅した学生が選ぶ行動パターンは後者が圧倒的に多いです。
帰宅して直ぐに宿題を終わらせる事で、将来的に得られるメリットよりも、目先の楽しい事を優先してしまいます。
この様に、将来的な効果と目先の効果を比べた場合に、目先の効果を過大評価して優先してしまいます。
時間が経過するとともに効果が薄れます。
「現在バイアス」は目先の利益に価値を感じる
現在バイアスとは、現在に近いほど過大評価して効果が高くなり、時間が経過するとともに効果は薄れていきます。
冒頭でも例に出しましたが
1年我慢するだけで倍額になるにも関わらず、現在バイアスの働きにより目先の100万円を得ることに価値を感じてしまいます。
この様に、将来的に得られる効果が現在得られる効果より高かったとしても、多くの方が現在バイアスにより目先の効果を優先してしまいます。
現在バイアスは無意識に感じてしまうヨ
将来的に得られる効果を優先するべき
時間的選考により、目先の利益を優先してしまうと説明してきましたが、回避するには一旦立ち止まって考える必要があります。
多くの場合、無意識の内に目先の利益を優先してしまいますが、「いつでも出来ること」を控える事が重要なポイントです。
目先の楽しい誘惑というのは、基本的に「いつでも出来ること」であるため、目先の利益を我慢するだけで将来的に得られる効果は高まります。
株式投資でお金を増やす考え方も同じで、今持っているお金で株を買えば、将来的に株価が上昇し今よりも多くのお金を手にする事が出来ます。
手元にある100万円で楽しく過ごすのか、100万円を株に投資して将来的に多くのリターンを得るか、冷静に考えれば一目瞭然です。
なぜなら、手元にある100万円で楽しく過ごすのは、「いつでも出来る」時間つぶしに過ぎません。
ただし、目先の利益を優先することに幸福を感じられたり、新しい体験をするためにお金を利用する事は、投資に含まれますので「お金を使う力」が必要になります。
出来る限り将来的に得られるリターンを優先しましょう。
「5億年ボタン」は極端に表した典型例
5億年ボタンとは、週間SPA!で連載されていたCG漫画作品であり、現在では多くのクリエイターによりリメイクされている話です。
5億年ボタンを簡潔に説明すると、ボタンを押すと何もない空間に飛ばされて、5億年間過ごすと現在に戻されて100万円もらえる話です。
何もない空間ではお腹がすくことも無く、寝ることもできません。
5億年後に現在へ戻された際には、5億年の記憶は全て消されてしまい、まるでボタンを押しただけで100万円をもらえた様な錯覚に陥ります。
この話で重要なポイントは、目先の利益を優先したあまり、将来的なリスクを過小評価していた点です。
- ボタン押しただけで100万円もらえる
- 記憶に残らないが確かに5億年過ごさなければならない
以上の2点を比べた際に、ボタンを押した後に起こる将来的なリスクを考えることこそ、選択をする際に重要なポイントになります。
何事も将来的なリスクは考える事が重要だヨ
まとめ
目先の利益を優先してしまのは「時間的選考」により、将来的に得られる効果を過小評価してしまうからです。
時間的選考についてまとめると
- 将来的な効果よりも目先の効果を過大評価
- 目先の利益に価値を感じる
- 時間が経過するとメリットが薄れる
選択をする場合、今すぐ得られる効果を無意識のうちに優先してしまい、将来的に多くのメリットがあったとしても我慢することができません。
おすすめの方法は、「いつでも出来ること」は我慢して、将来的なリスクやメリットを考えて、常に先の景色を考える事です。
自分の過去を思い返してみて、目先の利益を優先したことで失敗した経験をもとに、今後は選択する際に一旦立ち止まって冷静な判断をすることが重要になります。
時間的選考による現在バイアスに惑わされずに、自分が選ぶべき道を信じて物事を決める事が大切です。
最後までご覧いただき感謝です!
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