今回は谷本真由美さんの著書「日本人の働き方の9割がヤバい件について-」の書評だヨ
結論は「終身雇用は崩壊してるから個人で稼ぐ力を身に着けよう」でお馴染みの群馬俊貴です!
起業や副業「働き方」で悩む社会人が読むべきおすすめ書籍10選
日本人の働き方は進歩していない
「今の満足で満足できていますか?」この言葉にハッとさせられる会社員の方々も多いはずです。
PGF生命が2020年に調査したアンケートによると、満足していると答えたのが32%に対して、満足していないと答えたのは35.9%と上回っています。
「残業が多い」が本質ではない
「残業が多すぎてプライベートの時間がない」「低賃金に納得できない」など様々な悩みの多くは、表面的な悩みに過ぎないと著者は述べています。
どの様な悩みを抱えているかというと、現在のライフスタイルに満足できていないからこそ、本来の悩みではない表面的な悩みが浮き彫りになってきている状態です。
顕在的に表面の悩みしか解決しようとするのではなく、潜在的に本質的な「ライフスタイルの見直し」という悩みを解決するべきです。
向上心があり変化を好む日本人
将来に不安を感じている方も多い中で、自己啓発本を頻繁に読んでいる会社員の方々も多いです。
「自己啓発本を読む=変わろうとはしている」であり、向上心はあるため自己啓発本を読むことで、なんとなく成長した気分になることができてしまいます。
スポンジで例えると、水を吸収し続けて絞ることなく永遠に吸収し続けている状態に等しいため、行動に移して吸収した知識をアウトプットして行動することが重要です。
変化したいけど面倒は避けたい
「今のままではいけない」だからこそ自己啓発本読むし、向上心を持って変化しようとしますが、面倒なことを避けたがる方も多いのが事実です。
面倒なことはやりたくないと言ってしまえばそれまでですが、学んだことをアウトプットしなければ成長することは難しいです。
常に知識をアップデートして、得た知識をアウトプットし続けることで成長できるだけでなく、それに伴ってライフスタイルの満足度も向上します。
個人で稼がなければいけない理由
「ライフスタイルの満足度ってどうやって高くすればいいの?」という疑問を持つ方が大半だと思いますが、自分で稼ぐ力を身につけることです。
この本の著者が最も強く強調しているのは、自分1人で稼ぐ力を高めて個人をブランド化して「自分商店」で成功する必要があるという点です。
終身雇用の崩壊
個人で稼がなければならない理由で最も覚えておくべきなのは「終身雇用の崩壊」です。
トヨタ自動車の豊田章男社長は、日本自動車工業会の記者会見にて「現状のままでは終身雇用の継続が難しい」と発言して、日立製作所の中西宏明会長も「企業から見ると一生雇い続ける保証書を持っている訳ではない」と発言しています。
一流の企業ですら終身雇用を保証できないと明言しているため、将来的にはスキルを習得して個人で稼ぐ力が求められます。
働く場所の自由化
未来の世界では、AIの普及により単純作業の機械化が進むことにより、働く場所が限られてきてしまいます。
現在でも、コンビニやスーパーでは無人のレジであるセルフレジを導入し始めていて、将来的にはセキュリティーシステムを強化することで、店員が1人もいないコンビニやスーパーが現れるかもしれません。
これからの時代は、働く場所を選ばないITの仕事、プログラミングやライターなどネット環境さえあれば働けるネットビジネスで稼ぐ力が必要になります。
グローバルが急速に変化
AIの普及よりも身近な問題は、グローバル化が急速に進んでいることで、海外から日本へ出稼ぎにきた外国人と競わなければなりません。
日本よりも価値が低い通過の国の方は、日本人よりも低賃金で働くことができるため、企業側も高い人件費で日本人を採用するよりも、低賃金で外国人を採用した方がコストも抑えることができます。
これからの日本では、AIと外国人の両者とイス取りゲームをして競って勝ち続けなければならないため、スキルを高めて自由な働き方をすることが大切であると著者は強調して述べています。
これからの時代に必要な事
日本人と海外の方の働き方の違いは、マニュアル対応かフレキシブルで柔軟な対応です。
これからの時代に必要になってくるのは、固定観念を捨てて柔軟に対応していく力であり、「貯金するべき」や「男性は仕事、女性は家事」という誤った価値観を捨てるべきです。
ライフスタイルを見直す
ライフスタイルの見直しとは、簡単に言うと支出をコントロールすることです。
光熱費、食費、娯楽費、衣服代、交際費、1ヶ月の支出を正確に把握して、満足度に繋がる支出をコントロールすることでライフスタイルを充実させることができます。
お気に入りのブランドの服を購入することで高いパフォーマンスが発揮できれば投資ですが、ストレス発散のためにブランドの服を買い漁るのは浪費です。
重要なのは、自分のパフォーマンス能力を向上させる投資の比重を大きくして、お金を使わずにストレス発散することです。
成功者のマネをして継続
ライフスタイルを見直して基盤ができたら、次に成功者のマネをしてコツコツと継続することが大切です。
資格の勉強でスキルアップしたり、副業で得意なことを事業化して、コツコツと年単位で積み上げて継続することで、働き方の選択肢を増やすことができます。
Amazonの創業者であるジェフ・ベゾスも、自宅のガレージから創業した本専門のオンラインショップでした。
成功者のマネをして、「今あるもので何か新しいことを始める」ことで、成功への道を切り開くきっかけになるかもしれません。
資産を増やしていく
収入には、フロー収入(労働集約型)とストック収入(資本集約型)の2種類があり、これからの時代はストック収入が必要になります。
フロー収入は自分の働いた時間の対価として収入を得るのに対して、ストック収入は自分が保有する資産が働いて収入を得るビジネスモデルです。
「働かないで収入を得るなんて怪しい」と思われる方もいらっしゃると思いますが、過去の自分が一生懸命働いて貯めた資産が自分の分身として働いてくれているため、先行逃げ切り型の働き方です。
バランスシート上での負債を限りなく0にして、資産や収入の割合を多くしていく意識が必要です。
まとめ
資産を増やしてライフスタイルを見直せば満足度が上がり、今の生活がより豊かになります。
職場の残業で悩むのはライフスタイルに満足でていないのが原因であり、1ヶ月の支出をコントロールして、借金を減らして資産を増やして満足度を底上げすることで解決することができます。
最後までご覧いただき感謝です!
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