「処理能力が2.5倍速」でお馴染みの群馬俊貴です!
今回のテーマは「意思決定のプロセスで決断力を高める」だヨ
優柔不断に陥ってしまう原因は、心理学で言う「意思決定のプロセス」にあり、人が意思決定を行う際に損得を勘定したり確率を計算してしまいます。
優柔不断で悩んでいませんか?「優柔不断が悪いことだと感じてしまう。考えすぎて行動が遅くなってしまう。決断力が無くて困っている。」
優柔不断な性格で「決断力が低い」と悩んでしまう方も多いですが、まず初めに言いたいのは優柔不断な性格は悪いことでは無いです。
ことわざで「石橋を叩いて渡る」という通り、人間が無意識に行ってしまう意思決定のプロセスにより、慎重に物事を選ぶ事が出来ている理性が働いている状態です。
例えば、臨時収入が入ったから直ぐに行動してしまっては、散財することで結果的に浪費となります。
この様に、決断力が高いのは理性が働いておらず、人間が元々持つ意思決定のプロセスに従って物事を決定しているに過ぎません。
詳しくはスクロール!
「意思決定のプロセス」決断するまでの流れ
人が物事を決定する際には「意思決定のプロセス」という考え方に基づいて行動を決定します。
意思決定のプロセスは上記の画像の様に
以上の3つの工程によって行動を決定します。
損得や確率が関係する状況で物事を決定するか説明する事をプロスペクト理論と言います。
前処理について説明していきます。
優柔不断は「前処理」で迷う
優柔不断な性格により、物事がなかなか決定できない場合、意思決定のプロセスの中でも前処理の段階で迷っている可能性があります。
例えば、たまには贅沢をしたいと考えて高級料理を食べるために食費を確認した所、思ったよりも食費が残っておらずに諦めてしまいます。
人間がお金を使用する際には「メンタルアカウンティング」という考え方の元、費用対効果を発揮するために無意識に心理的勘定を行います。
高級料理を食べる際に、食費ではやりくり出来ないので諦めるかと思いますが、賞与が支給された時や給料日には思い切って贅沢出来るのは、メンタルアカウンティングの影響です。
優柔不断な性格の場合、前処理の段階のメンタルアカウンティングで迷っている状態です。
心理的勘定に時間がかかっているんだネ
「参照点」が定まらない
通常であれば、前処理の段階で「参照点」と呼ばれる基準を定めます。
参照点が定まっていないと、次の工程である「評価」の段階で損得や確率で判断出来なくなってしまい、さらに迷ってしまう結果になってしまいます。
参照点を決める上で大切なのは目の前のお金に意味を付け加える事であり、上記で説明したメンタルアカウンティングの他にも「ハウスマネー効果」の心理現象も存在します。
この様に、メンタルアカウンティングやハウスマネー効果など、人が意思決定する前処理の段階では、目の前のお金に意味を付けて意思決定を行います。
優柔不断な性格の場合には、目の前のお金に意味を付けるのに時間がかかっている証拠であり、良く言えば節約志向、悪く言えば優柔不断となってしまいます。
優柔不断は節約にとっては良い効果を発揮します!
優柔不断は「評価段階」で理性を保つ
前処理の次の段階である「評価」では、損得を勘定する価値観数と、確率を計算する確率加重関数に基づいた考え方が意思決定の判断材料となります。
評価段階では、通常損か得か2択のうちどちらかを選択しますが、優柔不断の場合は両方の考え方を平等に真剣に向き合ってしまう事から、迷ってしまい答えを出すことが出来ません。
欲しい商品がある場合、値段が高くても買ってしまえば決断力は高くなるかもしれませんが、「評価段階」でじっくり考えすぎることで決断できない状態です。
優柔不断であることは悪いことでは決してありませんが、、節約するためにも価値関数と確率加重関数の考え方は大切です。
評価する仕組みを理解することで決断力は上がります!
損得を勘定する「価値関数」
価値関数の考え方の基本として、人は得をした時よりも損をした時の悲しみの方が重く感じる特徴があります。
ギャンブルで1万円儲けた時の嬉しさよりも、1万円失った時の悲しさの方がインパクトは大きいです。
この様に、1万円を設ける事ができる賭け事でも、1万円を損してしまうリスクを考えて損質を避けてしまうことを損失回避性と言います。
また、前処理の段階で決めた基準となる参照点から、損得が大きく広がるに従って損得の感覚も大きくなっていきます。
例えば、ギャンブルにおいて最初の1万円を失う悲しみよりも、3万円を失っている状態での1万円を失う悲しみは、同じ1万円でも悲しみは後者の方が大きくなります。
価値関数とは、基準となる参照点を0とした時に、得した嬉しさが1、損した悲しみが2. 25となり、損は得よりも2.25倍も大きく受け止める事となります。
悲しい感情の方が大きく受け止めるんだネ
確率を計算する「確率加重関数」
確率加重関数とは、確率に対する感じ方を表した物を言い、人間は低い確率ほど過大評価してしまいます。
宝くじは1等が当たる確率がかなり低いにも関わらず、過大評価することで多くの人が希望を抱いてしまいます。
また、高い確率に関しても正確に判断することは難しく、人間は確率で判断する事が苦手です。
宝くじ等の低い確率ほど過大評価して、飛行機など高確率で安全といえる確率ほど過小評価して不安に感じてしまいます。
100%や0%に近い「確実」な物事ほど感情の振れ幅は強くなり、客観的に見ると高確率や低確率でも主観的には違った方向へ解釈してしまいます。
確率加重関数は、正常に判断できないからこそ優柔不断になってしまう原因の1つかもしれません。
主観的な確率は当てにならない時が多いです。
まとめ
優柔不断な性格は
- 前処理の心理的感情で迷う
- 価値関数で損得を計算
- 確率は関係なく判断
こららの事を意識的に心がける事で決断力を高めていくことができます。
人間は無意識のうちに意思決定をしてしまうため、常に理性を保ち、衝動買いなどその場の感情に左右されない事が重要になります。
優柔不断な性格は決して悪いことではありませんが、時には不利益が生じてしまうことも少なくありません。
日頃のストレスが溜まっているのにも関わらず、お金が勿体ないからと言って節約に走っては体を壊してしまいます。
時には思い切って贅沢してみるのも、上手なお金の使い方だと感じます。
手軽にストレスを解消する方法は、ビジネスホテルに1泊するだけで非日常的な気分転換でストレス解消!の記事を是非ご覧ください。
自分にとって正しい決断が出来る様に、日頃から正確な判断する事が大切です。
最後までご覧いただき感謝です!
コメント