「弟子修行は皿洗い」でお馴染みの群馬俊貴です!
今回のテーマは「落語家の弟子入り修行で大変なことはアルバイト」だヨ
落語家の修行と聞くと、いわゆる落語の練習や着物の畳み方など想像する方が多いと思いますし、私が実際に修行していた時は、そういったものを教えていただいていました。
たしかに、落語家の弟子というからには、技術的なことも必須に覚えなければいけないことでした。
しかし、落語家の弟子のメインとする日々の業務は技術的なこととは少し違います。
私が実際に体験した修行内容を書いていきたいと思います。
住み込み弟子か通い弟子の修行の違い
弟子入りする師匠にも違いはありますが、師匠の元で修行する上で2パターンの勤務形態があります。1つ目は住み込みで修行する「内弟子」というもので、師匠宅に寝泊まりしながら技術を教えてもらったり身の回りのお世話から雑用をこなします。2つ目は、自分の家から通う「通い弟子」で実家などの自分の家から決められた日に通います。この2パターンが、代表的な修行方法になります。
私は後者の通い弟子として入門を許可されて、毎週土曜日に自分の家から師匠宅へ40分かけて通っていました。
私は、住み込み自体は体験していないのですが、聞いた話によると一日中師匠のお世話や雑用をこなしながら技術的なことを教えてもらいます。そのため、住み込みでの修行は精神的にタフで目標がモチベーションを上手く保てないと難しそうというのが私の感想です。
落語の修行はアルバイトでした
落語家見習いというのは、落語家の階級の中の最下層の前座にも及ばない階級で、落語家としては扱われません。そのため、前座として毎日のように浅草演芸ホールや末広亭といった寄席で働くことすらも出来ませんので、ほぼ師匠の付き人として技術や考え方を教えてもらう状態です。
実家であれば家賃がかからないのですが、私の場合は専門学校へ行くために群馬県から上京していたので、もちろん実家などなく賃貸アパートで暮らしていました。
賃貸アパートで暮らしているとなると、問題なのは家賃や生活費です。
そこで、弟子入りする際に師匠に言われた事は今でも鮮明に覚えています。
通い修行をする土曜日以外は毎日アルバイトをして、固定費や生活費以外は貯金して100万円貯めろ。前座入りしたら、貯めた100万円を全額ご両親に渡しなさい!
かしこまりました。がんばります‼
このような経緯と事情があり、私にとってアルバイトで貯めた100万円を両親に渡す事が、落語の修行という思い出があります。通い弟子になった場合は、どんな理由であれアルバイトをすることになると思いますので覚えておいてください。
前座になる前の見習い弟子は、アルバイトをすることが修行というのがほとんどなので、アルバイトをすることが修行であるという解釈が必要です。決してアルバイトをしても無意味だと思わずに、修行の一貫であると強く思うことが重要となります。
話が戻りますが、私の場合は100万円貯めるという目標があったわけですが、家賃や生活費を払いながらの貯金なので、案の定貯めることは出来ませんでした。
いま思い返しますと、師匠の言いたかったことは貯金の大切さだと思っています。そのおかげかどうかは分かりませんが、今でも上手く貯金することが出来ていますので、アルバイトという名の修行をして良かったなと思っています。
アルバイト中に修行をしていました
私がアルバイトに選んだのは、中華好きにはコスパよし味もよしの「日高屋」でした。
特にアルバイトに制限はなく、師匠と相談して決めるのですが、私の場合は近くで働ける場所が日高屋しかないという理由で選んだので、特に決まりは無くなんでも良いと思います。
アルバイトをする上で心がけるポイントを師匠に言われた事があります。
働いている最中に頭の中で落語を練習しなさい。ただし、職場に迷惑はかけずに業務をこなしながらやりなさい。
か、かしこまりました‼‼全力でがんばります‼
かなりハードなことを言われました。
完璧に業務をこなしながら頭の中で落語を練習するということが当時は全く理解出来ずに言葉に出してしまって他のアルバイトの方に変な目で見られた記憶があります。
ただ、そんな師匠の教えが思わぬところで役立つ時がありました。私が落語を諦めて、シンガーソングライターになりたいと思った時に、ギターの知識はまったくありませんでした。
22歳からギターを覚えてシンガーソングライターとして活動するのはハードルがかなり高いものでした。しかし、デリバリーのアルバイトをしながら「頭の中でギターを弾く」というのを繰り返した結果、一年後くらいには最初のデビュー曲となる曲を作れてしまいました。
この時は音楽編集ソフトの知識も同時に覚えていましたので、かなり大変でした。
そんな大変なことも、師匠の教えられたことを実践できたことによって、シンガーソングライターになりたいという目標を達成することが出来ました。
この結果から、師匠の言っていた「アルバイトしながら修行をすることは落語を覚える事が出来る」というのは理にかなった言葉だと痛感しました。この方法は、私の体験からも分かる通り落語に限らず応用が効くのでオススメです。
付き人とバイトの選択
内弟子と通い弟子は、言い換えると付き人かバイトかという風に置き換えることが出来ます。
徹底的に師匠の生活のお世話をしながら技術を教えてもらいたい場合は住み込みの方がより吸収できますし、前座になるまでは会社でいう試用期間のような感覚で自分に合うかどうか様子をみていきたい方は通い弟子を選択するのが良いと思います。
では、将来この記事を読んでくれた方の中から有名落語家が生まれることを願っています。
このブログ記事を読んで落語家の弟子になったという方がいましたら嬉しい限りですので、その時はぜひ教えてください!
最後までご覧いただき感謝です!
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