どうも!門前払いでお馴染みの群馬俊貴です。
今回は「落語家への弟子入り志願は門前払いが当たり前?」です!
落語家への弟子入り志願と聞くと、入門を許されるまで頭を下げ続ける門前払いが当たり前なイメージがあると思います。
たしかに、ドラマのワンシーンなどでよく目にするのは、師匠の家の前で直談判して断られてを繰り返し、ようやく弟子入りを許されるというシーンです。
では、実際の弟子入り志願はどの様な手順で弟子入りを許されるのか、私が実際に体験したエピソードを元に説明していきたいと思います。
落語家へ弟子入り志願は門前払い?
落語家へ弟子入り志願するのは難しいイメージがあると思いますが、実は簡単です。
何故なら、現在の落語業界は若年層の人材が足りていないため、常に新人を受け入れて教育しなければ、日本の伝統芸能が途絶えてしまうからです。
そのため、基本的に来る者は拒まずに受け入れて去る者は追いません。
よくドラマのワンシーンで目にする門前払いのイメージは昔の話で、ITが発達した現代では落語家になろうとする若者がおらず、落語業界全体で人材を確保したいのです。
ファーストコンタクト
私が最初に落語に興味を持ったのは、専門学校に在学している就活の最中の出来事でした。
就活に疲れて気分転換に足を運んだ落語会で、たまたま自分の意思を揺るがす師匠と出会うことが出来ました。
師匠の弟子になりたいと思ってからは早いもので、その足ですぐに出待ちをして師匠に弟子入り志願の直談判をしました。
ドラマで良く目にする門前払いのイメージとは裏腹に、後日の電話であっさりと入門を許されました。
師匠にもよりますが入門するのは簡単です!
ウルトラマンのスタンプラリー
入門を許されたのは良かったものの、師匠宅へ伺った際に弟子入りの条件としての課題を言い渡されました。
それは「ウルトラマンのスタンプラリー」を完成させてこいというものでした。
ウルトラマンのスタンプラリーとは、当時JRが企画したイベントです。山手線はもちろんのこと、都内周辺の駅に設置されたウルトラマンのスタンプラリーを、各駅ごとに下車して集めるという過酷なイベントです。
実際に挑戦してみると、いくら乗り放題のきっぷを持っていたとしても、用もない駅へ下車して乗車するのを繰り返していくのは大変です。
絶対に子供向けじゃなくて大人向けのイベントでしょこれ...。
と言わんばかりのハードさでした。
見事にスタンプラリーは完成して改めて入門を許可されたのでした。
私が入門した師匠が特殊だっただけかもしれませんね。
丸坊主の儀式に耐える精神力
無事に入門を許されてから師匠宅で言われた一言があります。
修行僧を思い浮かべて何を思い浮かべる?
(何かCMみたいな質問来たな...。)
貧乏人のような身なりでしょうか?
それもそうだが。
どういう髪型をしてるか分かるか?
(雲行きが怪しいぞ...。絶対に坊主だよね?坊主の流れだよねこれ。)
坊主です。
この様なやりとりの後、秒で人生初の丸坊主にされたのは言うまでもありません。
これ以降、家族や友達は彼の髪を見ることはありませんでした。めでたしめでたし。
師匠によっては昭和のまま時が進んでおらず、私の様に丸坊主になってしまう覚悟も準備しておくことが重要です。私の場合、丸坊主が嫌で辞めてしまったのもあるので、丸坊主になる覚悟を持って弟子入り志願することが大切です。
弟子入りは簡単だけど覚悟が必要!
ここまで説明してきた通り、落語家へ弟子入り志願して許されるのは簡単です。
しかし、弟子入りの条件であったり、丸坊主などのルールがある場合がある点を考えると、ある程度の覚悟は必要です。
中途半端な気持ちで入門してしまうと、私のように丸坊主が嫌だから辞めてしまう結果となります。
しかし、経験という意味では辞めてしまったからといって無駄な時間では決して無いと思いますので、とりあえず落語の世界を経験してみたいという方は、思い切って飛び込んでみて後のことは後で考えてもいいかもしれません。
貴重な経験はその瞬間でしか体験することが出来ません。
ただし、本気で落語家を目指しているのであれば、ある程度の覚悟が無ければ途中で挫折してしまうと思いますので、丸坊主以上の出来事があっても諦めない覚悟が必要です。
落語家を目指している皆さん、無事に師匠の元へ弟子入り出来ることを願っています。
最後までご覧いただきまして、ありがとうございました!
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