「他人と自分を比べてしまう」のは社会的選考の心理が影響している

仕事の悩み
群馬俊貴

『全ての個人が個人で稼げる時代を作りたい』をモットーに情報発信中。20歳で林家一門に弟子入りし、25歳でGReeeeNやAdoの所属事務所からスカウトされる。

群馬俊貴をフォローする

「赤信号みんなで渡れば怖くない」でお馴染みの群馬俊貴です!

今回のテーマは「他人と自分を比べてしまう原因は社会的選考の心理」だヨ

日常生活の中で、他人と自分を比べてしまうシチュエーションは多いです。

学生であれば「高価なゲームを所有している、勉強や運動が得意」、社会人であれば「高級車に乗っている、周りと異なる行動すると変に思われる」などです。

他人と比べてしまい悩んでいませんか?「自分の置かれた環境よりも優れている他人を見ると自己嫌悪に陥ってしまう。他人と比べて一喜一憂してしまう。すぐに他人に優しくしてしまう。」

自分と他人を比べて、周りに合わせたり特別な存在になりたい感情は、必ず誰しもが持っています。

この様に、周りの影響で物事を決定してしまうことを「社会的選考」といい、本当は自分で決めたことでも無意識のうちに他人と比較することで物事を決定しています。

この記事で分かること

・限定品が欲しくなる「スノッブ効果」

・周りに合わせる「同調効果」

・ブランド物の価値は「ヴィブレイン効果」

詳しくはスクロール!

スポンサーリンク

「自分と他人を比べてしまう」社会的選考の心理

最近の流行ファッションを着用すると安心したり、ブランド物のバッグを持っていると優越感があったり、人は常に周りの他人を基準にして物事を判断しています。

「自分と他人を比べてしまう」のは、人間が持つ心理が影響しており、他人を基準にして物事を決定することを「社会的選考」といいます。

社会的選考には3つの心理現象が存在しており

  • スノッブ効果
  • 同調効果
  • ヴィブレイン効果

これらの効果の影響で、他人と比較してしまいます。

スノッブ効果

スノッブ効果とは、周りが所有している限定価値の低い物を避けて、特別な限定品を所有したいと考える事です。

企業が商品を販売する際に、「限定」という言葉を多用するのは、希少価値の高い特別な物で得られる優越感を利用した販売戦略です。

スノッブ効果により、手に入りやすい物は値段が安く、なかなか手に入らない商品は値段が高くなるという物の価値や需要が変化します。

他人が持っている物を避けてしまうのは「スノッブ効果」が原因

同調効果

同調効果とは、本当は自分が選びたい選択肢があるのにも関わらず、周りの多数派の意見に流されてしまう事です。

「赤信号みんなで渡れば怖くない」が典型的な例で、例え間違った行為でも周りの多数派の意見で物事決定してしまいます。

人は誰しも孤独を恐れて、集団で生活する事で安心感を得る事ができるため、他人と違った行動を避けて周りに合わせてしまいまいます。

周りの多数派の意見で物事を決定してしまうのは同調効果が原因

ヴィブレイン効果

ヴィブレイン効果とは、ブランド物のバッグなど、本来の使用目的であるバッグの素材やデザインで価値を得るのではなく、ブランド物を所有して価値を感じる事です。

高級ブランドバッグ高級外車は、素材や使い心地が良いため価格が高いため、所有者が少なくなることからスノッブ効果が働きます。

スノッブ効果の影響により、本来の使用目的である「バッグの収納する目的、車の移動する目的」ではなく、ブランド物に価値を感じます。

ブランド物に価値を感じてしまうのはヴィブレイン効果が原因

他人に親切に接してしまう心理現象

冒頭で説明した「社会的選考」には、上記3つの心理現象に加えて、「他人に対して親切に接してしまう」2つの心理現象が存在します。

関係性が浅い人でも親切にしてしまったり友達などに見返りが無くても親切にしてしまう経験がある方もいらっしゃると思いますが、これらも人間が持つ本能に近い心理現象が影響しています。

「他人に親切に接してしまう」のは

  • 見返りを期待する「互恵性」
  • 見返りを求めない「利他性」

以上2つの心理現象が影響しているからです。

見返りを期待する「互恵性」

互恵性とは、他人に親切に接する事で自分への見返りを期待する事です。

そんなに親しくない人にも旅行のお土産を渡してしまうのは、無意識のうちに「互恵性」が働くことで見返りを求めてしまいます。

他人に親切にする上で、5000円のプレゼントを1つ渡すよりも、2500円のプレゼントを2つ渡したほうが同じ金額にも関わらず嬉しさが倍増することを「返報性」といいます。

「返報性」は互恵性の一種で、プレゼントを2つ渡すことで、「この人と関わると得するからお返しをしよう」という「互恵性」が働きます。

他人に親切にすることで見返りを求めるのは「互恵性」が働くから!

見返りを求めない「利他性」

利他性とは、他人に親切にしないことで生じる「罪悪感」「気まずさ」から逃れるために、損をしてでも他人に親切に接してしまう事です。

例えば東京から田舎に引っ越して、近所に菓子折りを持って挨拶回りするのも、「近所の人から仲間外れにされる」ことを懸念して、見返りが無くても親切にしてしまいます。

「罪悪感」「気まずさ」を逃れて良い関係性を保ちたい場合には、自分の得が無くても他人に対して親切にしてしまいます。

最後通牒ゲーム

「最後通牒ゲーム」という心理実験では、ABの2組を作り、Aに1000円を渡します。ABに1〜999円を渡さなければならず、Bが受け取る金額を拒否した場合には、ABは1円も受け取れない事をAに伝えます。

つまり、Aが提案する金額でBが納得する金額を渡さなければ、Aは1円も受け取ることが出来ません。

結果は、殆どの場合に500円を分け合う選択をしています。

この様に、相手を納得させるために親切にしてしまうことを「利他性」といいます。

まとめ

「他人と自分を比べてしまう」理由は

  • スノッブ効果
  • 同調効果
  • ヴィブレイン効果

以上3つの心理現象が働くからです。

「周りとは違うファッションで特別な存在になりたい」や「周りに合わせて変に思われないようにしよう」など、常に他人を基準にして物事を決定してしまいます。

これらの心理現象を知った上で、「本当に自分が選びたい選択をする」ことが何よりも重要で、周りと比べてしまうと自分自身の意思決定が弱くなってしまいます。

人間の本能には逆らえない部分も多いですが、人間には考える理性があり、事前に本能を抑止することができます。

行動する前に少し考えて、心理現象に惑わされないように自分の進むべき道を進んでみてください。

最後までご覧いただき感謝です!

コメント

タイトルとURLをコピーしました